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Eclipse+PyDev+AnacondaでMacにPython3の環境を構築

Python Eggs

最近、機械学習が流行っていてPythonという単語を目にすることが多くなりました。
私もエンジニアの端くれとして、Pythonを触ってみようと思い立ったので MacにPython3の開発環境を構築しました。
今回も色々なサイトを参考にさせて頂いたのでまとめたいと思います。

この記事では以下の環境で構築しました。

  • mac OS Sierra 10.12.1
  • Eclipse neon.1a Release(4.6.1)
  • pleiades 1.7.0
  • Homebrew 1.0.7
  • Python 3.5.2
  • Anaconda 4.1.1

Eclipseのインストール

Eclipseは以下のHPからダウンロードできます。後でPythonのための環境構築を行うので、ここではJava向けのものを選択しました。 右側のDownload LinksからMac OS X(Cocoa)64-bitをクリックしてダウンロードしましょう。
2016/11/13現在では eclipse-java-neon-1a-macosx-cocoa-x86_64.tar.gzがダウンロードされました。  

www.eclipse.org

ダウンロードしたファイルを解凍すると、Eclipse.appがでてくるのでアプリケーションフォルダに移動しておきます。 Eclipseを起動すると、私のMacに入っているJavaのバージョンが古かったためエラーが表示されました。 Javaがインストールされていない場合でも同様にエラーが出ると思います。

Eclipse起動時のエラー

この表示が出たら、以下のページから最新のJDKをインストールしましょう。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jdk8-downloads-2133151.html
JDK 8u112ではうまくいかなかったので、私はJDK8u111をインストールしました。

Eclipseの日本語化

英語のままでも問題ないよ!というかたはこの項目は読み飛ばしてください。今後参考にするページは日本語化しているものが多いだろうと予想して、日本語化しておきました。
日本語化するためのプラグインを入手するには以下のページのpleiades_1.7.0.zipをダウンロードしてください

リリース Pleiades 1.7.0 - MergeDoc - OSDN

このzipファイルの中のreadme_pleiades.txtに、日本語化の手順は以下のように記載されています。

  1. pleiades_x.x.x.zip を解凍し、plugins、features ディレクトリーを <ECLIPSE_HOME> ディレクトリーに コピー。

なんのことか分かりましたか?zipファイルを解凍するとpluginsフォルダとfeaturesフォルダがあったのでここまでは分かりましたが <ECLIPSE_HOME>ディレクトリーってどこにあるの?? というのが私には分からなかったのでネットで答えを探しました。

Eclipse.appを右クリックしてパッケージの内容を表示をクリックすると、Contentsフォルダが見えると思います。
その中にEclipseフォルダがあり、その中にpluginsフォルダとfeaturesフォルダがあります。 pleiades_x.x.x.zipを解凍して出てきたpluginsフォルダの中身とfeaturesフォルダの中身を、上記のEclipseフォルダの中にあるpluginsフォルダとfeaturesフォルダの中にコピーします。(featuresフォルダからfeaturesフォルダへ / pluginsフォルダからpluginsフォルダへのコピーという意味です。)
私はここで何も考えず、フォルダごと置き換えてしまったのでEclipseをちゃんと起動できなくなってやり直しました。

次の手順は以下のように書かれていました。

  1. eclipse.ini の最終行に以下の 2 行を追加。 (Windows 以外の場合は後述の Eclipse 起動オプション参照)

    -Xverify:none -javaagent:plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar (中略) Eclipse 起動オプション ──────────────────────────────────────────────────

Pleiades を有効にするには、Eclipse の起動オプションに、-javaagent を追加してください。pleiades.jar へのパス指定は、Windows、macOS、Linux いずれの場合も、カレント・ディレクトリーからの相対パス、 または絶対パスを指定してください。

◆方法 1: eclipse.ini 最終行に以下の指定を追加

* Windows での設定 (相対パスでの指定例)

  -Xverify:none
  -javaagent:plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar


* macOS での設定 (絶対パスでの指定例)

  macOS では  eclipse.ini は /Applications/Eclipse.app/Contents/Eclipse/ にあります。
  また、後述の no.mnemonic オプションは自動的に有効になります。

  -Xverify:none
  -javaagent:/Applications/Eclipse.app/Contents/Eclipse/plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar

ということでeclipse.iniに引用文末尾の2行を追加します。eclipse.iniは上の手順で出てきたEclipseフォルダの中にあります。

ここまでできたらEclipseを起動してみましょう。日本語表示になっていれば日本語化完了です!

Homebrewを使ってAnacondaのインストール

XcodeとCommand Line Toolsをインストール

Homebrewをインストールする前にXcodeのCommand Line Toolsのインストールが必要です。Xcode自体がインストールされていない場合は、まずXcodeをインストールする必要があります。Xcodeを初めてインストールした場合、一度Xcodeを起動して使用許諾に同意しておきます。これをやっておかないと、Homebrewをインストールする際に、Xcodeの使用許諾に同意していないよ!と怒られます。

XcodeのCommand Line Toolsをインストールするには、ターミナルに以下を打ち込みます。

$ xcode-select --install

あとは以下のページに沿って進めました。 qiita.com

リンク先の4.pyenvのインストールのところでbashを使っている場合〜とありますが、bash_profileが無かったので以下のページを参考に新たに作成しました。

joppot.info

PyDevのインストール

ここでもう一度Eclipseに戻ってEclipseでPytonを実行できるようにします。 Eclipseのヘルプ > Eclipse マーケットプレース・ウィザードを開くをクリックし、検索窓にPyDevと入力して検索します。

PyDevの検索画面

インストールの確認画面が出るので確認を押します。

インストールの確認画面

途中でライセンスの同意を求められるので同意します。

ライセンスへの同意確認画面

インストールが完了したらPyDevの設定が必要です。

PyDevの設定

Eclipse -> 環境設定を選ぶと左側のカラムにPyDevが表示されるので、PyDevの中のインタープリターの中のPython Interpreterを選択します。
下の画像は設定済みのため既に設定内容が表示されています。

インタープリター

右側の新規を押して、インタープリター名には分かりやすい名前(Python3とか)を入力しましょう。
インタープリター実行ファイルにはPythonのコンパイラのパスを入れます。場所はターミナルに

$ which python

と入力すれば確認できます。あとはOKを押したら終了です。

Eclipseで”Hello World”を表示させてみる

私はJava向けのものをインストールしたので、立ち上げた時点ではJavaの環境になっています。
したの画像のように設定することでPythonの環境に切り替えることができます。

Eclipse ワークスペース

Pythonの環境に切り替えられたら新規プロジェクトを作成します。ファイル -> 新規 -> PyDevプロジェクトを選択します。
プロジェクト名を適当に入力し文法バージョンは3.0 - 3.5を選択します。

PyDev プロジェクト

するとEclipse左側のPyDevパッケージ・エクスプローラーに先程入力したプロジェクト名のフォルダのアイコンが表示されます。
このフォルダを右クリックして、新規 -> PyDevモジュールを選択し、モジュール名を入力します。

新規Pythonモジュールの作成

するとテンプレートを聞かれるのでを選択します。

テンプレート

あとはソースコードに、

print("Hello World")

と入力して実行しましょう。実行すると、 次を実行というウィンドウが開くのでPython実行を選んでOKを押します。

次を実行

するとEclipse右下にコンソール画面が表示され、”Hello World”と表示されているはずです。

長々と書きましたが、ここまででEclipseでPython3を実行する環境が構築できました!

Windowsの場合

Windowsの場合は以下の通りにすすめるといいでしょう。以下のページではPython2系を設定されていますが、3系でも同じ手順で設定できると思います。

www.gixo.jp